大学生活・就活

そもそも大学ってどうしていくの?  大学進学のメリット・デメリット解説!!

アイコン名を入力

高校卒業後、就職か進学どっちがいいの?

大学進学のメリットって何だろう?

大学生活を知りたい!!

こんなお悩みや疑問を抱えている人に向けた記事の内容になっています。

 ~目次~
  1. 大学進学ついての賛否・議論
  2. 大学に行くメリット
    ①専門的なことを勉強できる
    ②たくさんの自由な時間ができる
    ③大卒という学歴が得られる
  3. 大学に行くデメリット
    ①高額な学費を払わないといけない
    ②留年のリスクがある
    ③時間を無駄にする可能性がある

1.大学進学ついての賛否・議論

大学進学に関して昨今、ネットではいろいろな議論がされています。

この議論は大学に通う費用と時間が大きなカギとなっています。

人によっては

大学で学んだことが仕事で活かせないから意味がなかった

大学に行くよりも起業しろ

大学を卒業したからといって安定した生活を送れるわけではない

といった大学進学に対してマイナスな意見もあります。

もちろん上記の意見は間違ってはいません。ですが絶対的に正しいとも思いません。

重要なことはいろいろな人の意見を見聞きして”自分がどうしたいのか“答えを出すことです。

なのでこの記事も一つの意見として参考程度にしていただければ幸いです。

メリット①専門的なことを勉強できる

高校までの授業と大学の講義の大きな違いは専門性です。

高校では”大学入学共通テスト”に向けて全国の高校が同じ授業の内容を教えます。

しかし大学では学期末試験はありますが、それぞれの学科単位で違うことを学ぶため大学全体で行う共通の試験はありません。

上の図は一般的な大学の学部・学科の一例です。

大学を受験する際には願書に希望する学部と学科を記入する必要があります。

あくまで一例で、実際はもっとたくさんの学部がありそれに伴いさらに多くの学科があります。

それぞれの学科はそれぞれの専門的な分野の講義を行います。

ここで注意してほしいのは学部ではなく学科です!!

同じ学部だから違う学科でも講義の内容が似てるだろうと思っていけません!!

例えば”工学部”の「電気電子工学科」では機械の中に搭載されている電子回路について学びます。

しかし、同じ工学部である「建築学科」では住宅などの建物の建築に関わることを学びます。

このように同じ学部でも学科が違えば全く違うことを学びます!!

もし大学進学を考えているなら、学部・学科選びを慎重に行いましょう。

学部や学科に悩んでいるなら各大学が開催しているオープンキャンパスに行ってみるのが一番かもしれません。

大学の雰囲気だけでなく、各学科が勉強していることに関する出し物を用意しています。

きっと皆さんの大学選びのヒントになるはずです!!

メリット②たくさんの自由な時間できる

大学生の代名詞は”自由”といっても過言ではないです。

なぜなら大学生なると授業形態や長期休暇(春・夏休み)が高校までのものと全く異なるからです!!

まず授業形態から説明していきます!!

大学生の授業時間割はスッカスカ

高校の授業といえば時間割が決められていて朝から夕方くらいまでずっっっと勉強しますよね。

しかし、大学生になると自分で受ける講義を決めることができます。

空白の部分は休み時間となっています。     

あくまで例なので講義名は適当にしていますが

大学1年生の時はこんなスケジュールで過ごしていました。

ここで驚くべきことは受講できる講義を全て受けてコレなんです!!

すごくスッカスカですよね~

また、講義は自分で選ぶことができるため、朝弱い人は午前中の講義を選択しなかったり、月曜日の授業を全て受けないようにすることもできます!!

苦手そうな講義があったり興味なさそうな講義があった場合も、違う講義を受けて代用できる場合もあるので自分に合った時間割にしましょう!!

大学生の春・夏休みは各2ヵ月

学生の楽しみである長期休暇ですが夏休み・春休みともに2ヵ月間あります。
(自分が通っていたところは宿題が一切ありませんでした)

つまり春・夏休みは年間の1/3を占めているということです。

これこそ大学生が”自由”と言われる大きな要因であり、”最大のメリットだと思います。

この長期休暇を利用し、バイトするもよし、旅行に行くもよし、海外留学するもよしです!!

大学生は時間があり、車の免許を取れたりお酒が飲めるようになったりと、今までできなかったことができるようになることが多くなります。

これから大学生になる皆さん・現在大学生の皆さんにおすすめしたいのは
やったことないことにチャレンジする“ことです。

いろいろなことを見て・聞いて・感じて自身の価値観を豊かにしていくことはきっと皆さんの人生のプラスになると思います!!

メリット③大卒という学歴が得られる

将来的なことを考えるとやはり学歴は重要なものだと言えます。

その理由は学歴が高くなれば将来的に稼げる金額が高くなる可能性があるからです!!

出典:ユースフル労働統計2019「生涯賃金など生涯に関する指標」

グラフを見てもらうと一目瞭然ですね。

男性の高卒の生涯年収は約2億1000万円、一方大卒の生涯年収は約2億7000万円になり、約6000万円差がつきます。(女性でも同額の差あり)

これを時給で例えると、もし高卒の方の時給が1000円だとすると大卒の方の時給は30%アップの1300円となります。

しかも一生涯!!

同じ時間、同じ仕事をしているのに給料だけは大卒の方が1.3倍もらえる…
正直やってられませんよね!!

しかしこれが現実です。

学歴は就職の際に大きく影響し、上記の通り生涯年収も変わってきます。

以上のように大学進学には様々なメリットがあります。

これまでの説明で”じゃあ大学に行った方がいいじゃん”と思う方がいるかもしれません。しかし、大学進学にはデメリットもあります。

今度は大学進学のデメリットを紹介していきます。

デメリット①高額な学費の支払い

大学進学の一番のデメリットは高額な学費です。

学費は学部で大きく金額が変わってしまいますが、ここでは国立大学と私立大学の学費の平均値を例とします。

大学の学費は以下の式で算出します。(あくまで参考程度に見てください)

学費=①入学料+②初年度授業料×4年間+③施設整備費 ×4年間(私立のみ)

学費の総額算出

【国立大学の場合】※1
学費(国立) =①28.2万 + ②53.58万×4 = 243万円

【私立大学の場合】※2
学費(私立) =①25.2万 +②90万×4 +③18万×4 = 458万円

出典 ※1 国立大学等の授業料その他費用に関する省令(文部科学省)
   ※2 平成29年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金等調査
     (文部科学省)

4年間で国立大学だと243万円、私立大学だと458万円とどちらも高額ですよね

しかも私立大学の学費は国立大学の約2倍とかなりのお金が必要となります。

メリット③で述べた高卒と大卒の年収差が6000万円といって“将来的に返せるから大丈夫”と学費を楽観視してはいけません!!

また、学費は皆さんのご両親に関係することなのでしっかり話し合いましょう。

デメリット②留年のリスクがある

高校で留年する人は稀に見かけるかもしれませんが、大学ではよくあることになります。

同じ講義を受けていた友達が新年度に変わった途端いなくなったら、”あいつ留年したんじゃね?”と思えば大体当たっています。

留年する度に1年分の学費を余分に支払わないといけなくなりますし、また社会に出るタイミングも一年ずれてしまうなど、たくさんのデメリットがあります。

この留年の原因は大きく分けると2つあります。

留年の原因①学力不振

一つ目は学力不振による”単位の不足”です。

大学では講義を受講し合格した証として”単位”がもらえます。

この単位は一般的に以下の条件が満たされた時手に入れることができます。
(※注:それぞれ大学独自のルールがあり若干異なる場合があります)

単位取得条件

①授業出席数が2/3以上であること
②課題レポート+テストの成績が6割を超えていること

「なんだこれだけか」と思うかもしれませんが、

本当にこれだけなんです!!

高校の頃は毎日学校に行くのは当たり前ですし、必死に頑張ったら苦手な科目のテストもギリギリ6割いけると思います。

では何故大学生になると留年する人が増えるのかというと大学生は”自由“だからです。

大学生になると宿題をやらなかったり、授業に出なくても誰からも怒られません。

今までは宿題を出さなかったりすると、先生が注意してくれたと思いますが大学ではすべて
“自己責任”となります。

なので課題レポートを出さないでいたり、理由もなく休んで授業についていけなくなり、テストで悪い点を取っても誰も助けてくれません。

大学生は自由であるが故に、自分を律すること(自律)が必要となります!!

※注:留年が確定すると親と先生と本人の一大イベント(三者面談)が開催されます。

留年したことは隠しておけないのでそうならないように努力し、

留年が確定してしまったら素直かつ迅速にご両親にご報告しましょう。

留年の原因②就職浪人

2つ目は就職浪人のための留年(休学)です。

将来的に皆さんは大学卒業した後、社会人として働き始めます。

企業で働くためには企業からの内定(採用通知)をもらう必要があり、そのために就活(就職活動)を行います。

この就活の結果に満足できない人や内定が無い人は、大学の卒業条件を満たしているにも関わらず休学し大学に留まります。

この場合、休学するので学費は免除あるいは一部負担になり、留年の原因①よりは経済的コストが低くなります。

しかし、就職浪人のデメリットは友達が卒業してしまい、情報の共有や相談ができなくなること、また就活のモチベーションの維持が難しいことです。

蛇足ですが、しっかりと就活の準備を行い就職浪人にならないよう努力しましょう。

デメリット③時間を無駄にする可能性がある

大学での時間を無駄にするかしないかは人それぞれでしょう。

ここで言いたいのは、大学生になったら学部・学科に限らず自由な時間が等しく与えられます。

その時間を生かすも殺すも皆さんの行動次第なのです!!
(この章ではデメリットの紹介ではなく、時間を無駄にしないアドバイスとなります)

時間を有意義なものにするためには、目的・目標をもって行動することが重要なカギとなります。

受験を例に説明します!!

高校3年生に進級時、現状の学力でも合格できる大学を志望しているA君と
必死に勉強しなければ合格できない大学を志望しているB君がいるとします。

進級時、A君とB君の学力のレベルが一緒だとすると高校卒業時にはどちらがテストで良い成績を残せるでしょうか?

答えは簡単ですよね!!

当然、B君の方がA君よりも勉強し良い結果を残せる可能性が高いです!!

A君とB君の違いは目標があるかないかです。

目標がなく現状に満足しているA君は現状を維持しようとします。

一方で高い目標を持つB君はそれを達成しようと努力します!!

目標の有無により過ごす時間の質が大きく変わります

“時間を無駄にした”と思わないようにするためには目標を掲げ能動的に行動してみましょう!!

これは大学生の時だけでなくいつ何時でも当てはまるので常に意識してみてはどうでしょうか?

この記事のまとめ

大学進学のメリット・デメリット
  1. 大学進学のメリット
    ・専門的な知識を身に着けることができる
    ・様々なことを経験できる時間が得られる
    ・生涯年収が高卒より平均6000万円増加する
  2. 大学進学のデメリット
    ・高額な学費が必要となる
    ・留年のリスクがある